2025年10月21日
子どもたちのひらめきをカタチにする「未来社会クリエイティブコンテスト」が、10月19日に京都府大山崎町のアート&テクノロジー・ヴィレッジ京都(ATVK)で開かれ、京都市内の小中学生4人が参加しました。
イベントは、ものづくりを通じて子どもの好奇心や創造力を刺激する「子ども探究博」の中で実施されました。「未来の乗り物/未来の町家/未来の○○」の3つのテーマでアイディアを事前募集し、イベント当日に3時間かけて試作品をつくり、制作後すぐに子ども探求博の来場者に向けてプレゼンまでしちゃおうという、盛りだくさんな内容でした!
制作会場はこちら。「クリエイティブスペース」(と名づけられた倉庫)です! 参加者たちは、倉庫の片隅に並んだ、いろんな素材や道具を手に取りながら、どんな素材でつくろうか、何を表現しようか、考えていました。
つくりはじめて早々に、なぜか倉庫に、おつまみの「さきいか」の匂いが充満しました。誰だ、こんなところで酒盛りをはじめたのは、と思いながらふと見ると、参加者みんなで協力して、さきいかを細長く割いていました。
いったい何をしているのでしょうか。細長く割いたさきいかを、糸で縛って、細長いビスケットの先につけると……
なんと、筆ができました! この参加者の作品テーマは「食べられる絵描きセット」。食べられるものでお絵かきセットをつくって、食糧不足の解決にも役立ちながら、絵を描く楽しさも感じてもらいたい、というコンセプトです!
絵筆のほかにも、抹茶、カボチャ、イチゴ、ココアなどのパウダーを使って、食べられる絵の具もつくりました。パレットは駄菓子の「たこせん」、紙は食パンです!
別の作品も見てみましょう。
ソファに飲み物、机の上にはディスプレイと本。ラグが敷かれ、観葉植物もある。なんだか、部屋みたいですね。その上に透明のカプセルをかぶせて、下にはロボットの脚みたいなものを装着!
こちらの作品は「どんな人でも安心して乗れるお散歩用ロボット」。 お年寄りや脚の不自由な方など、運動が制限されている人もお散歩を楽しめるように、というコンセプトです!
「尿素とお水で地球温暖化を防げ!」というタイトルのこちらの作品は、尿素が水に溶けるときの吸熱反応を利用して地球温暖化を緩和し、さらに尿素の溶けた水を植物の肥料として活用する、というコンセプトでした!
また「未来の空き家」というタイトルのこちらの作品は、空き家を、留学生と日本の学生と地域をつなぐコミュニティの場として生き返らせたい、というコンセプトでした!
みっちり3時間、時間ギリギリまで作業したあと、慌ただしく会場を移動して、他の来場者の人たちの前でできたてほやほやの作品を発表しました!
尿素のプレゼンでは、水を吸ったときにひんやり冷たく感じるのを、実際に体験してもらいました。
発表の後、たくさんの来場者の方が、それぞれの作品の前に来てくれて、子どもたちが直接、作品への思いを伝えました!
最後に、お気に入りの作品に投票してもらったのですが、どの作品も多くの人に共感してもらい、たくさんの票が集まりました。ありがとうございました!
作品は大丸京都店6階の「ATELIER JAPAN DAIMARU KYOTO」で、11月3日(月・祝)まで展示されています。子どもたちの思い描く「未来にこんなものがあったらいいな!」という作品をぜひご覧ください!