2023年11月27日
11月25日、同志社中学校にて「ものづくりのための基礎講座(3D CAD編、マイコン制御編)」を行いました。
3D CADや、マイコンを用いた制御の入門編として、CADの操作やマイコンで何ができるかを知る講座です。
3D CADは、立体的なデータを作れる描画システムです。
3D CADで作成したデータをもとに、3Dプリンターで印刷したり、NCルーターでめあての形状を削り出したりすることができます。
この3D CADの操作練習をしたあと、今回は「コースター」の3Dデータを作り、後日印刷して生徒さんにお渡しする、という形式で進めました。
講座の開始時点では、3D CADを操作したことがある生徒さんはひとりだけでしたが、
さすがはデジタルネイティブ世代、基本的な操作説明さえすればどんどんと使いこなして複雑なモデルを作ってくれました。
マイコンは、身の回りのさまざまな家電製品などにも入っていて、機械の動きを制御している部品です。
今回はこのマイコンを使って、電源ON/OFFで点灯/消灯するだけの装飾用LEDライトを点滅させる体験をしました。
クリスマスも近づいてきているので、クリスマスツリーやリースなどの飾りと組み合わせてLEDライトの光り方を考えます。
今回の講座の特徴は、マイコンを制御するためのコードを書くのに「Chat GPT」を使用したことです。
学習目的でコードの作成に使われる定番システムは「Scratch」をはじめとするブロックプログラミングのソフトですが、これらを使用するための知識がなくても、ChatGPTを使って目的のコードを入手できます。
「こんな材料(マイコンとLEDライト)を使って、こんな動き(光り方)をさせたい」という情報を的確に質問できれば、ChatGPTがコードを返してくれます。
みなさん無事、基本の点滅パターンを成功させることができました。
質問の内容を変えれば、違うパターンで点滅させるコードも書けますし、ChatGPTで入手したコードを自分でアレンジして目的の点滅パターンに近づけていくこともできます。
ただ、ChatGPTが返してきた内容が正しいか?という判断は、マイコンやLEDの知識がそれなりにないとできません。(ChatGPTの回答が間違っている場合もあります)
ChatGPTは、あくまでも入門のハードルを下げてくれるツールであって、より難しいことをしていく場合は自分の知識も深めていく必要があることを伝えました。