2024年02月05日
1月23日(火)、素材メーカー・製造業などの企業/個人が集まるものづくりコミュニティからの依頼を受け、コミュニティメンバー向けの科学ワークショップを実施しました。
コミュニティ内で火を使う製品を開発検討中だが難航しているということで、科学的な視点から考えるヒントになりそうなワークショップを作って持って行きました。
燃料がうまく燃えるか?を考えるヒントになる化学式の話。
メインの話題は、科学的な視点で考えるヒントとして、2019年のノーベル化学賞受賞されて吉野彰さんが、科学に興味を持つきっかけになったという『ロウソクの科学』の内容です。
左:マイケル・ファラデー著『ロウソクの科学』 右:『「ロウソクの科学」が教えてくれること』サイエンス・アイ新書
座学として『ろうそくの科学』の内容に触れたあと、実際に手を動かして実験してみるパートに入ります。
燃料と、(必要な場合は)燃料を吸い上げる芯を、いろいろ組み合わせて試してみます。
燃料の候補はサラダ油、ごま油、ブランデー、日本酒、など身近なもの。加えて、キャンプ用などで販売されている燃料や着火剤の燃え方も見てみます。
左は参加者のプロトタイプ品。大きな火が上がっています。
右は、干しレーズンにブランデーをかけたもの。火をつけるとレーズンが芯の役割をして、レーズンの配置により炎の安定性や大きさが違う様子が観察できる。
…はずだったのですが、外気温が低すぎたのか着火せず、どうにかこうにか着火できないか試している様子です。
最後にワークショップを経て感じたこと、得た気づきなどをポストイットに書き出して共有しました。
すぐさま正解にたどり着けるようなワークショップではありませんが、今後の開発に役立つ新たな視点を得ていただけたと思います。