2024年02月06日
1月20日(土)、2月3日(土)の2日間にわたって、同志社中学校で『染めて織るワンダーランド ワークショップ』を開催しました。
1日目は染色を体験し、2日目は染めた糸で織物をつくってもらいます。
染めるのに必要な下処理を始めたあと、待ち時間の間に 「染めるってどういうこと?」「染料と絵の具って何が違う?」など、手を動かしながら確かめます。水に溶かした水性絵具に糸を浸しても、あまり色はつきません。
下処理が終わったら、今回 染料として使う食用色素を溶かした液に糸を浸けていきます。時間をおいてから水ですすぐと、糸がしっかり染まったのがわかります。
染料の溶液も色が薄くなっているのが観察できて、色素が溶液から糸に移ったことが目に見えてわかりました。
一度染めたあと、「もう少し色を濃くしたい」とか、「色素を混ぜて、別の色も染めてみたい」など、さまざまな要望が出たので、もう何度か染め作業をしました。
結果、たくさんの色糸ができました。次回までに乾燥させて、織物に使います。
2日目は織りの体験です。まず織物の「作りたい大きさ、色の組み合わせ、模様」などを構想します。
作品の大きさを参考に、必要な色糸の長さも計算します。
次に前回染めた糸の束をほどきます。糸はしっかり乾いて、色味も少し落ち着いたようです。
染まり具合や糸同士のからまりに注意しながら、結び目ができないようにほどいていきます。
ほどいた色糸をシャトルに巻き取り、織り機(自社で開発しました!)に経糸(たていと)を張り、経糸を交互に上下させる仕組みを作ったら、いよいよ織り始めます。
織り進めるうちに、「構想した模様を織るのはすごく難しい!」と気づいて計画を変更したり、緯糸(よこいと)を引っ張る強さの加減が難しく苦戦したりと、織物の特徴や布を織ることの大変さを体験してもらえました。
こちらは生徒さんの作品。2色を使い細長く織って、ブレスレットにした作品です。
幅を一定にするのは難しいのですが、素晴らしい集中力で織り上げてくれました。